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大切な息抜き

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 患者さんの治療をしていると身体の中心部分、背骨のすぐ際についている筋肉がものすごく硬く凝っている場合があります。
 ここはからだを支える筋肉。身体を動かすためにある大きな筋肉ではないので目立たないのですが、人間の日常生活を支える実はとても大切な筋肉です。
 大きな筋肉は身体を動かしますが、奥の筋肉が硬く動かなくなっていると身体は歪んでしまうため、フォームが崩れてきれいな動きができません。
 また、骨格を支えている筋肉であるためにここが硬くなると長時間同じ姿勢を保つことが困難になります。
 なぜ、身体の奥にある筋肉が硬くなるのかというと、その理由のひとつは転倒などの怪我です。通常目立たない怪我であることが多く、レントゲンやMRIなどでも確認出来ません。当院にある超音波画像検査だと筋肉の損傷も見ることが出来ますが、これ以外ではまずわかりません。そのため長年放置されて来ている場合が多いです。
 もうひとつは長時間集中して行う作業によって起こる筋疲労です。最近はあらゆる業種の人がパソコンを使った作業をしているため、数多くの仕事をこなすうちに身体の深部を傷めているケースが見受けられます。奥の筋肉が硬くなっている人に仕事の姿勢を訊くとほとんどの方がデスクワークしています。
 
 こういった奥の筋肉の凝りは絶対といっていいと思いますが、すぐには良くなりません。本当に根気の要る治療になります。僕も首の奥の筋肉が硬くなっているので、こういったひとの気持ちがよくわかります。僕が事あるごとにストレッチなどを紹介しているのはこの奥の筋肉に患者さん自身がどうアプローチできるかを知っていただきたいからです。
 痛みが強いときはまず治療をして、痛みが取れてきたらご自分でも積極的にストレッチなどで身体を動かして緩めていただき、そして歪まない、壊しにくい(老化しにくい)身体にするための運動で鍛える。これが僕が考える理想の治療です。

 話を最初にもどしますが、深いところが凝っているひとはどちらかというと根気があって集中力が高い人が多い気がします。長時間もしくは短時間にものすごく集中して仕事をするために深部を傷めてしまうのかなと思います。どうしてそう思うかというと、同じ筋肉それも身体を深部で支える筋肉にばかり力が加わっているからです。重いものを持ち上げるなどという作業ではなく、ただひたすら同姿勢を保つための小さな筋肉に集中的に力が入っていることになるからです。ですから傷めている筋肉を見るとおおよその仕事内容が分かるのはそういう理由です。

 こういう人にはぼくはよく「もっとあそびましょう」と声を掛けるようにしています。
 極端な言い方かもしれませんが、まじめに仕事をしたから身体を傷つけてしまったのです。疲れたら休むというのが正しいと思うのですが、なかなか現代生活はそれがしづらい。すごい人は傷ついた身体にもっとむち打って筋トレして鍛えようとします。使いすぎたから傷んでいるのにもっと使おうとするんです。感服しますが、そういうひとにはひとまず筋トレはお休みしてもらいます。

 実は僕自身も仕事が忙しくなって体調を崩したとき、先輩の鍼灸師の先生に治療していただき、同じような言葉を掛けていただいた経験があります。「荒畑君、何が好きなの?」「スポーツか」「じゃあ、もっと好きなスポーツをして遊びなさい」って言って貰ったんです。そしたらなんだか自分のなかの緊張がスーッと取れて、それまでのいろんな体調不良が霧が晴れたように消えてなくなりました。

 それ以来、息抜きは仕事と同じくらい大切だと思い、患者さんにも積極的に「あそびましょう」って声を掛けるようになりました。笑顔があって楽しい時間があって始めて良い仕事ができる。そのくらいの余裕が身体のトリートメントにも必要なのだと思います。
三勝はり灸接骨院HP : http://www.3show-hari9.com/

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