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身体の温め過ぎにご注意を

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 冬の炭酸飲料の売上が落ち込むことから、コカコーラやキリンビバレッジが相次いで売り出した「ホットジンジャー」という飲み物。寒い冬でも炭酸飲料を飲んでもらおうと何年も前から企画していたそうです。まだ僕自身は飲んだことがないのでなんとも分かりませんが、ジンジャーと聞くと「体が温まりそうだな」と一度は飲んでみたいとそのニュースを見て思いました。
 これはこれでいいのですが、ひとつ最近気になっていることがあります。それは何でもかんでも身体を温めれば本当にからだに良いのかということです。
 健康に関係した本の題を読むと「身体を温めれば免疫力が上がって癌になりません。」なんて見出しがよく出ています。この根拠は自律神経の働きによって癌を攻撃するリンパ細胞が増加し活発化するなどのデータがあるからですが、これだけ読んで、「そうか、身体を温めれば免疫力も上がって健康にいいんだ」なんて早合点している人がどうも多い気がします。
 臨床している現場から言わせていただくとこれは大変な間違えです。

 たとえば、お風呂。
 日本は世界一お風呂が大好きな国。身体を清潔に保つためにも、気持ちをリラックスさせるためにも、身体を温めるためにもよく入ります。そこでお風呂を健康法の一つにしていらっしゃる方も多いと思います。
ところがこれも入り方によっては身体の調子を崩す原因になっていることもあるのです。
 お風呂好きの人は概して長湯を好みます。ぬるめのお湯にしたり、腰湯といっておへそから上を出してゆっくり汗をかいたり、足湯をしたりして身体を温めようというわけです。
 しかし、これもやりすぎて汗をかき過ぎると身体の毒素だけでなく、必要な養分まで取られてしまいます。一回やって調子がよかったからと続けている人を見かけますが、周りから見るとそれをしたことで内臓器の働きが落ちて調子を崩しているのが明らかです。
 これはどういうことかというと、自律神経の働きに変調をきたしているからです。

 ご存知のように自律神経には交感神経と副交感神経があります。海の生物だった頃は副交感神経しかないのですが、陸上に上がったことで重力に逆らって身体を支えなくてはならなくなり、筋肉の発達とともに交感神経を発達させバランスを巧みに取るようになったのです。
 この2つの自律神経は表裏一体で、どちらが欠けてもまずいです。また、どちらも興奮しすぎると良くない。
気持ち良いからとお風呂に入りすぎるとこの自律神経のバランスが崩れてしまう結果になります。お風呂は身体にとってそのくらい刺激の強いものなのです。入り方によって薬にも毒にもなることを知ってください。

 からだを温めてばかりいると副交感神経ばかり刺激することになるので、交感神経が刺激されず、その結果副交感神経は鈍感になり交感神経が過敏に反応するという皮肉も生まれてきます。
 ちょっとした暑さや寒さでも交感神経が過敏に働くと、汗が出にくくなり体温調整がうまく出来ず、室内が30度もあるのに暑く感じなくなったり、寒さに対応できず風邪を引いたりするようになります。寝たきりの人たちを観察しているとまさにこの状態なのがよくわかります。

 ですから本当に健康的な生活を送るためには、自律神経の両方を刺激してあげる必要があるのです。
自律神経は刺激を受けると鍛えられる神経でもあります。
 鍛えられると自律神経はご存知のように内臓器を支配していますから、内臓器が活発に活動するようになり、規則正しい働きを取り戻します。

 そこで、交感神経をどう鍛えるか。いくつか簡単な方法をご紹介しましょう。

 お風呂好きの人にお勧めなのが、温かいお湯とぬるいお湯の交代浴です。5℃温度が違えばいいそうなので、お風呂に使った後にシャワーで5℃ほど低い温度のお湯を浴びると交感神経が刺激されて内臓器も刺激されます。

 皮膚は自律神経が張り巡らされた場所です。ここを刺激すれば交感神経も副交感神経も刺激されます。朝の目覚めを促す意味で皮膚を乾布摩擦するのもお勧めです。
 やってみるとわかりますが、内蔵に血が回って目がパッチリします。

 もうひとつ、面白い方法を提案された先生がいらっしゃいます。心臓外科医の南和友先生は脳からの刺激も大切だと提唱されています。心臓外科医は五感を磨くことが大切なのだそうです。五感はすばらしい芸術や音楽、スポーツや日常生活で繰り広げられる感動によって磨かれます。新しいことにチャレンジすることも五感を磨くことに繋がります。そうすることによって実は交感神経が鍛えられ、それは副交感神経も刺激し、自律神経を鍛えることになるからです。先生は自分の人生と臨床からそのことを強く感じて「感動するたびに人は健康になる」と説いています。

 こうして鍛えられた自律神経は多少の刺激を受けてもバランスを崩さなくなり、内臓器の働きをきちんとコントロールしてくれるようになります。
 みなさんもからだが冷えていると感じたら、自律神経全体を刺激してみましょう。南先生のように心も刺激すれば、文字通りこころもからだも温かくなること間違いなしです。

  三勝はり灸接骨院HP:http://3show-hari9.com/
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