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スポーツの秋は『足三里』から


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 青い空に白い雲。空気が澄んで空が高く感じるとき、思わず外に出て思いっきり体を動かしたくなる瞬間です。今日はそんな体を動かしたくなる秋にピッタリのツボをご紹介します。

 あまりにも有名なツボなので、はり灸を受けたことがない人でもご存知の方は多いと思いますが、そのツボは『足三里』です。実はこのツボ、今や海外でも注目を集める不思議な力と魅力を持っているんです。

 ご存知『足三里』は健脚のツボとして有名です。有名な話では、あの松尾芭蕉が『奥の細道』の冒頭【漂白の思ひ】のなかで、旅仕度に「三里に灸すうる云々」と書いています。江戸時代、足三里にお灸の跡がない人とは旅をするなと言われていたそうで、旅支度の必須項目だったようです。ちなみに奥の細道に旅立った当時松尾芭蕉は45歳。約150日をかけて600里、2,400キロを踏破しています。今同じことをしたらと思うと想像を絶しますが、相当な旅だったことは間違いありません。芭蕉の健脚は足三里の灸が支えていたでしょう。

 実は、僕自身にも足三里を使った体験があります。まだ灸学校に入ったばかりの頃、やっとの刺し方を教わって、自分の体にを刺し始めた頃です。『足三里』だけを教わってそこにをする練習の日々が続きました。早く上手になりたいと毎日自分の足に「痛っ!」とか言いながらをしたわけです。ある日ふとすごく体調が良いことに気がつきました。普段便秘気味だったはずの自分が毎日何の苦労もなく出せて、立ち仕事をしていても足も浮腫まないしからだも軽くて疲れない。朝もスパッと目が覚める。「もしかしてこれがの効用か」と驚きました。『足三里』はお腹も丈夫にしてくれたのです。

 海外でも足三里は注目されています。
日本ではまったくと言っていいほど話題になりませんでしたが、細胞のなかの染色体に含まれる物質テロメアの研究に貢献した3人の科学者(いずれもアメリカの大学教授)が2009年にノーベル医学生理学賞をもらいました。テロメアと命名されたこの分子は細胞が分裂するたびに少なくなり、極端に少なくなると、細胞は分裂できなくなって死滅してしまうことがわかっています。このテロメアが細胞を守る働きをしているからです。この研究で細胞死の原因が解明されたと言われており、細胞の劣化との関係から老化を遅らせる分子として今欧米では非常に注目されています。この量を測定するとそのひとの健康度が分かるともいわれています。この量をなるべく減らさずもしくは増やすことは可能でしょうか。このテロメアを増やす研究を続けていた科学者が身体のツボを探したところ、なんとこの足三里がその値を上げるのに効果があったと報告しています。

 そのことで思い出したのですが、僕がまだ学生だった1980年代、夫婦とも100歳を超えるご長寿の鍼灸師の先生が業界誌に紹介されました。明治維新後の医療界の混乱期(漢方と蘭学の覇権争い)の生々しい話しに衝撃を受けたものですが、その先生の元気の秘訣は夫婦揃って足三里に毎日お灸していることだとおっしゃられていました。テロメアなる物質を先生が知っていたとは思えませんが、明治大正昭和の激動期を生き抜き100歳を越えてもお二人とも元気だったことを思うと、足三里の効果があったのかと思います。
 ツボの位置は膝の外方下三寸(指4本の幅くらい)、押して「ズーン」と響くところを探してください。先ほどのテロメアの研究者は指で押すだけでも効果があったと報告しています。そこを指先で軽くマッサージしてもテロメアの数値が上がり、癌の抑制にも繋がると言っています。なぜなら、癌細胞の中のテロメアは不思議と癌細胞が分裂しても減らないのですが、正常な細胞のテロメアが増えると癌細胞のテロメアが反比例して減ってしまうというデータがあるからです。正常な細胞のテロメアは異常な細胞を抑える働きもあるよ
うです。

 みなさんも是非お試しください。
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  三勝はり灸接骨院HP http://www.3show-hari9.com/
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