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意外なストレッチ効果

 僕はカラダがメチャクチャ硬いです。保育園時代すでに友達から「かっちゃん、硬いね」って言われていました。当然大人になった今もカラダは硬いままです。だからというのも変ですが「柔らかくなりたいなあ」と思いつつ「ストレッチってなんか辛い」とずっと思っていました。ストレッチしても柔らかくなったという実感がなかなか持てないというのがその理由でしょう。
 そんな嫌な思い出しかないストレッチですが、怪我をした患者さんのリハビリに役立てるためにいろいろ調べていたらまったく思いもよらなかった実に面白い効用があることを知りました。今日はそんな今すぐやってみたくなるストレッチのお話しです。

 まず僕が驚いたのは「ストレッチすると筋量、体力、運動能力全般を維持向上させる」というストレッチ効果です。
この研究は10週間、週3回ストレッチだけを行ったグループと何もしなかったグループに分けて体力測定をした結果、ストレッチしただけのグループが柔軟性、垂直とび、筋力、筋持久力ですべて向上していたというものです。
 
 また別の研究では8週間、いわゆる筋トレを一日おきに週3回行いその間の2日間にストレッチを行うと、筋力の向上がストレッチしなかったグループより高かったというものもありました。
 さらに面白かったのが、筋トレを中止してもストレッチを続けると3ヶ月後でも筋肥大の効果を持続することが出来たというデータもありました。
 これらは運動をしていて体力を向上させたい人はもちろん、筋トレが苦手な女性にもうれしいデータと言えるのではないでしょうか。これなら根性がない僕でも続けられそうです。

 続いて注目したのが「ストレッチをすると筋肉のエネルギー消費量が増える」というデータです。同じ運動強度で運動した場合、身体の硬いひとより普通の人、さらにやわらかい人のほうがエネルギー消費量が多いのです。これは競技選手としては燃費が悪いので良くないかもしれませんが、肥満予防であるなら身体をやわらかくして運動したほうが痩せやすくなるというわけです。つまりストレッチをすると痩せやすいカラダになるということ。これを知って僕は夏に向けて俄然ストレッチをやる気が出てきました。

 そしてもうひとつ、生活習慣病予防に対する研究です。糖尿病の患者さんを対象に行われた実験ですが、糖質を取った後にストレッチを行うと血糖値の下がりが大きくなったという報告です。これはストレッチをすると筋肉へ糖が取り込まれる量が増えるからのようです。これ以外にもストレッチが身体の柔軟性だけでなく血管の柔らかさにも影響することを示すデータもありました。自分の血圧が気になりだした昨今、やって損はなさそうです。

 良いこと尽くめのストレッチですが、ただここでひとつ注意していただきたいことがあります。「ストレッチをいつ行うか」「どのくらい行うか」これが大切です。
 従来から怪我予防やパフォーマンス向上の為に運動前に行なわれることが多いストレッチですが、どうも運動前にやり過ぎるとパフォーマンスを下げるという実験結果が多いのです。むしろスポーツ前のストレッチは怪我の予防やパフォーマンス向上につながっていないというデータまであります。データではひとつのストレッチを30秒以上すると筋力や運動能力が下がっています。20秒前後なら問題ありませんでした。ですから運動前は身体の動きを確認する程度に関節を動かすストレッチで十分なのかもしれません。
 そして運動後は疲労からの早期回復のため、筋力向上の為にしっかりとしたストレッチを行うと、リカバリーが早まり怪我予防にも効果的と言えそうです。

 僕個人の意見ですが、これらのデータを応用して今後寝たきりの患者さんたちにもストレッチを積極的に取り入れ、関節の可動域のみならず筋力アップも図れたらいいなと思っています。
皆さんもご自分の身体で是非いろいろ試みてはいかがでしょうか。
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