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何故身体は歪むのか

 今日も一日様々な症状を抱えた患者さんが来院されました。

稚拙な治療しかできない僕のところへ来ていただき本当にありがとうございます。

今日も鍼をしたり、お灸を使ったり、骨盤を調整したり自分ができるいろんな技を駆使して何とか良くなってもらおうと治療に勤めました。

回を重ねるごとに良くなっていく患者さんを診ていると本当にうれしいです。

そしていつも思うのですが、「どうかこのまま良い状態が続きますように。」と念じないわけにはいきません。

患者さんには冗談で「このまま保温室にからだを入れて使わないようにしてね。」なんて言ってしまいます。

良くなっているときなんか本当にそう思います。

症状やゆがみがぶり返す人って結構多いです。




どうしてそうなるのでしょうか。

以前メタボ対策のときに体型だけ細くしても本当の健康は得られないという内容のことを書きましたが、

そのこととも通じるのですが、身体の奥にある深層筋(インナーマッスル)が働けない状態に原因があると僕は思っています。

深層筋とは文字通り身体の奥に位置しており、その役割は姿勢の保持です。

立ち姿勢や座り姿勢などのときに動いている筋肉です。

これらが自分の能力以上に働かされると仕事をこなせなくなり固まってしまうのです。

動かなくなるとその周りにある身体を動かす筋肉が肩代りをするために働きます。

でもその筋肉は身体を動かすのが本来の仕事。

そのためにその筋肉も動きが悪くなり、身体はますます硬くなる。

こういう状態が腰の痛みであったり肩の凝りに繋がっていくのだろうと思います。

事実、首などで筋肉の画像を撮ってみると奥の筋肉が腫れ上がっていたり、傷ついて硬くなっている様子が診られます。その結果関節がまったく機能していないときもあります。




この硬くなった深層筋を一旦ほぐしてやわらかい筋肉にもどし、

また働けるようにしてから深層筋を狙ったトレーニングをすればきっと身体はその本来の力を取り戻し、

若返るはずです。

年齢よりずっと動きが若々しく見える人はこの深層筋がしっかりしている人だと思います。




深層筋を狙ったトレーニングはそれほど大きな力は必要ありません。

むしろゆっくりとした動きのほうが効果的です。

器具も要りません。

だから自宅できるものばかりです。

今日はそんなトレーニングから簡単でしかも代表的なものをひとつご紹介します。

とっても簡単で短時間でできますので、ぜひ試してみてください。

まず、四つんばいになります。

どちらからでもいいのですが、片足と片手をゆっくり5秒かけて肩と腰のラインまで上げます。

足と手は同側ではなくかならず反対側を上げます。

右手でしたら、足は左下肢という具合です。

ゆっくりあげて肩と腰のラインまで上げきりましたら、それ以上は上げないようにしてください。

その姿勢をそのまま15秒キープします。

慣れないと結構きついですが頑張って。

キープしたら、またゆっくり5秒かけて下ろします。

四つんばいの姿勢に戻ったら、おなかの力を緩めずにそのまま5秒キープ。

続いて反対の手足を上げます。

この時もゆっくりです。

やり方はさっきと一緒。

手足を下ろしても力を抜かずに四つんばいの姿勢を5秒キープして終了です。

左右1回なのでもうおしまいです。

このエクササイズを行っている最中に意識してほしいのは腹部と上半分の背中と臀部の筋肉です。

これが一番大切なことです。

そこに力を入れてその部分で身体を支えるように意識しましょう。

これで身体の深層筋を鍛えることができます。

毎日行ってもかまいませんし、一日おきでも二日おきでもかまいません。

身体の中がシャキッとして気持ち良くなるのがわかると思います。

じつはこの深層筋が働くと外の筋肉も連動して身体全体で大きな力を生み出すことができるようになります。

細いのに力強い動きができようになります。

女性でも男性でもかっこいいスタイルになれます。

そして疲れにくい歪み難い身体を作りましょう。
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