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胃腸の冷えにご注意


 今日はこの夏に腰の痛みを訴えて来院された患者さん(60代 女性)のお話です。
2回の治療で腰の痛みは良くなって来ているのですが、家事をするとどうしても左腰から足にかけてだるさが出てきて、すぐに横になりたくなるといいます。詳しく伺うとだるいのは腰だけでなく下半身から上半身まで身体全体に及んでいました。こうなると腰だけの問題とは考えにくくなります。

 最近運動疾患も様々な側面から俯瞰する目が必要とされるようになってきました。
この患者さんの場合、運動もされていて体重も問題ありません。ですが腰の痛みにある特徴がありました。それは左側に痛みが片寄っていることです。

 実は漢方(特に中医学)では左の痛みは胃腸の冷えに関係すると言われています。
食べ物のお話を伺うと案の定暑い夏になって喉越しの良い食べ物が多くなっていました。
暑い夏は胃腸の働きは鈍ります。胃腸が働きにくい環境ではせっかく食べたものも消化吸収できません。その結果身体の働きを支えるエネルギーも補うべき物資も不足し、熱量が作れず筋肉はやせて体が冷えるという結果につながります。

 身体のエネルギーは炭水化物、たんぱく質、脂質から得ています。すごく大雑把にいうと寝ているときも含めて有酸素運動(活動)は体に蓄えた脂肪を燃焼して、頭脳労働や運動は炭水化物やたんぱく質から取り出した糖質を主に使っています。

 この消化と吸収を担っているのが腸です。腸の中には3万種1000兆個と言われる共生菌が存在し、彼らが腸と協力し消化と吸収をしてくれています。この共生菌の働きなくして人間は健康でいられません。彼らに不都合な状態は腸内環境の悪化を意味しています。
彼らが住みやすい環境は体表温度が36,5度、体内温度が37度と言われており、体内温度が36度以下になると元気がなくなるそうです。

 3000年の歴史をもつ東洋医学では、胃腸の働きが筋肉に影響することを後世に伝え残しています。
 ですから食欲がないなど胃腸の働きが弱っていそうなら、まず体を温めることが大切です。足湯や腰湯をしてしっかり体を温めて腸内環境改善につとめましょう。
元気な胃腸なら、万遍なく栄養素を摂ることで筋肉や身体全体にも力が湧き、炎症を抑える物質も出やすくなってきます。
 暑い夏ももうすぐ終わります。みなさん、胃腸の冷えに気をつけてこの夏を乗り切りましょう。

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