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腰痛を科学?する

 皆さんも一度は経験したことがある腰痛。肩こりが日本一多い不定愁訴なら、腰痛は二番目。男性の主訴では10年以上ダントツの一位を獲得している疾患です。
 しかし、これだけ罹患者がいるにもかかわらず、その実態はまだまだなぞな所が多いのも腰痛の不思議なところです。今日はそんな腰痛を私流に解説してみたいと思います。
 腰痛はその原因によって大きく2つに分類されます。
 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など画像所見で原因が特定できるものを特異的腰痛症と呼びます。全体の15パーセントを占めているといわれています。
 残り85パーセントは画像所見では明らかな変化が認められないために原因が特定できないというもので、これらは非特異的腰痛症と呼ばれています。
 つまり、大半のひとが体験する腰痛は骨の異常や椎間板などの器質的な変化が認められないものだということです。

腰痛グラフ

 この腰痛の大半を占めているものとはいったいなんでしょうか。
 これも大きく分けて2つに分類することが出来ます。
 ひとつは、関節原性腰痛。関節内を構成している靭帯や関節包といった膜周辺で起きている炎症が起因となっている腰痛です。 椎間関節捻挫、腰仙関節捻挫、仙腸関節捻挫などがこれに当たります。
 もうひとつは、関節外軟部組織の緊張が強くなっているもので、筋・筋膜性腰痛症と呼ばれているものです。
 これら非特異的腰痛症はスポーツや重労働など強い力が加わっても起きますが、持続的な緊張からも起き得る疾患です。持続的な緊張とは、同じ姿勢を続けるような作業などを指しています。デスクワークもそうですし、自動車の運転、立ち仕事、しゃがみ仕事も時間が長ければ持続的緊張が強いことになります。さらには不良姿勢もりっぱな原因のひとつにあげられます。

 それでは、この非特異的腰痛症の主な原因となる軟部組織、腰背部筋について整理してみましょう。
 背骨のすぐ近くに位置して脊柱の姿勢を保持する筋肉を内側筋群と呼びます。
 その外側には脊柱を動かす外側筋群があります。この二つは胸腰筋膜という入れ物に包まれています。
 この胸腰筋膜はさらにその外側の筋肉に引っ張られて支えられています。腰部では深層部は腹筋の一部である内腹斜筋と腹横筋が支え、浅層部は肩から伸びてくる広背筋とお尻の大殿筋が支えています。
 このなかで非特異的腰痛の主な原因となるところは胸腰筋膜内です。
 まずこの筋膜内の筋肉が過度にストレスを受けた場合です。
 このとき膜内の筋肉は過度に硬くなり大きく膨らむために筋内圧が上昇します。
 そうするとこの筋膜内にある脊髄神経線維が圧迫されて腰痛が引き起こされる結果となります。
 それともうひとつがこの胸腰筋膜自体が周辺の筋肉に過度に引っ張られた場合です。
 この時も膜内の筋肉は圧がかかり動きにくくなります。周りの筋肉の方が大きいためになかにある小さな筋肉群は影響を受けやすいのです。
 この場合、胸腰筋膜内の緊張を取るためには広背筋が付く肩の動きも見る必要がありますし、大殿筋が付く股関節の動きも見る必要が出てきます。

 ぼくが腰痛の患者さんを治療する際、特異的非特異的を問わず、特に注目しているのは胸腰筋膜内の内側筋群と外側筋群の状態と動きです。
 この内側筋群と外側筋群は後頭部から首から腰まで細かくつなぎながら続いています。
 このため、首肩の状態も腰の状態もお互いに影響を与えあっています。うちの接骨院で腰の痛みを取るために首を使ったり、首肩の痛みを取るために腰を使ったりするのはこの胸腰筋膜の状態を診ているためです。

 実は僕自身も9月頃腰が痛くて病院でレントゲンを撮っていただきました。結果は非特異的腰痛症でした。骨や椎間板は健康そのもの。結構痛くビビっていましたから、この結果に逆にビックリ。人のことは冷静に見ることができても自分のことになるとからきしダメなことがよくわかった次第です。もっと勉強します。(汗)

三勝はり灸接骨院HP : http://www.3show-hari9.com/

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