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怪我をしたときのアイシング

怪我

 体育の日はあいにくの雨でしたが、この連休に体を動かした人も多かったと思います。さて一生懸命やればやるほど起きやすいのがスポーツによる怪我です。
 最近はケガをするとまっさきに応急処置としてアイシングをすることが定着してきました。
 ただ、患者さんのお話を伺っているとアイシングする意味まで理解しているのかなと思うことがあります。今日はケガをしてアイシングをする理由と注意点をお伝えしたいと思います。
 
 アイシングとは体表面を氷などで冷やして血管を収縮させることです。このことにより局所を一時的に血行不良にして血液の流れを抑えます。それにより患部の熱と炎症反応を抑えることがアイシングの目的になります。

 炎症を抑えるためには血液の流れを抑えてあげる必要があります。そのために冷やすわけですが、まず患部に氷のう(保冷剤なら濡れたタオルで包んで)を当てて上からタオルや包帯などで圧迫を加えます。こうすることで血管の動きを止めることができます。このときの圧迫がポイントです!アイシングをしたい箇所が下肢でしたら、心臓よりも少し高く上げることも有効です。
 なぜ、圧迫がポイントかというと冷やすだけよりも血管の動きを止めやすいからです。
 血管の動きが止まると、それまで血管を誘導していた神経の興奮も収まります。これで痛みも収まるわけです。局所に集まってきた血管は非常に細いのでこれだけでも十分に血流を抑えることができますが、少しきつめに巻いたほうが良いようです。

 捻挫や打撲したところには時間の経過とともに神経が入り込んで来て血管を新生します。激しく血管が拍動して次々に新しい血が送られてきます。そしてその血液の中に含まれている白血球が血管から体内に溢れ、壊れた組織を駆逐しようと躍起になります。これが炎症反応です。でもこのこと自体は体の防御反応なので決して悪いわけではありません。むしろ大切な免疫反応なのですが、局所に白血球が増えすぎると体の中で2次損傷と言われる事態が引き起こされます。これは一種の過剰反応です。これはうれしくない。そのまま放置していると怪我が治らず悪化して慢性化してしまいます。これを引き起こさないようにするのが怪我をしたときのアイシングの目的になります。

 2次損傷とは、わかりやすく言うと「白血球の暴走」です。
 白血球は言わば体の中の見張り番。「こいつは怪しい」と思うと攻撃するようにプログラムされているのですが、「怪しい」と判断するための情報がすこしあやふやなのです。そのため、集まってきた白血球のなかに間違って正常な細胞に攻撃してしまうものが現れます。
 彼らには「なにをしなさい」という指令が出ているのですが、ここがファジーになっているからです。実はこのほうが自然界に突如として現れる新しいウイルスに対応するために都合がよいのです。新しいウイルスの情報がなくてもそれに反応してくれる白血球が出てくれば、その個体は生き延びることができます。
 このおかげで人類は生き延びてきたのですが、これが怪我の時は2次損傷という少し面倒なことになってしまうのです。2次損傷はさらに次の損傷を引き起こします。ケガの慢性化です。いつまでたっても腫れが引かない。ご経験のある方も多いのではないでしょうか。

 ケガをしたら冷やすことはこういったケガの副産物を作らないために大切なことです。
 が、一つ注意点があります。冷やし過ぎです。
 白血球の働きを抑え過ぎると、免疫機能がマヒして体の中にいる細菌が暴れ出す感染症になる危険性が出てきます。
時間にして25分以上は続けて行わないほうが良いとされています。
 やり過ぎは何でもよくないというわけですね。

三勝はり灸接骨院HP : http://www.3show-hari9.com/

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