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身体の不思議

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 暑い日はまだまだ続いていますが、当院の夏休みは終わりました。
 今年僕は特に予定を入れず、のんびり過ごして夏の疲れを取ることに専念。おかげさまで身体もこころもリフレッシュして今週から診療を再開させていただいています。
 診察が始まると、すぐに身体の不思議な世界に引き込まれてしまいます。
 この休み明けも不思議なことだらけ。僕はそれが面白くて楽しくて仕方がありません。今日はそんな話を紹介したいと思います。

 膝が痛くて2週間ほど前からみえている40代女性。スポーツが大好きで今も競技を続けているのですが、試合に出る度に膝が痛くなって大変。平日の外回りの仕事にも支障が出て困っています。
 来院当初の検査では膝窩筋(膝の外側から膝裏に伸びる筋肉)の付着部に損傷が見つかり、当然そこをメインに治療を組み立てたのですが、膝そのものを狙って治療してもすぐに痛みが戻ってしまうために、こちらとしてもどう治療したものか思案しました。いろいろな箇所に治療ポイントを取って試してみるのですが、効果が薄い。患部を治療しても効果が現れないときは、身体のほかの部分から症状が出ていることがあるので、その方の競技の種目から考えて首肩を疑い、治療してみることに。
 よくよく探ってみると首の付け根に強い凝りがあり、背骨の動きが悪いところを発見。そこの圧痛ポイントにお灸をしてみたところ、この日それまで痛くてまったく動かせなかった膝が徐々に痛みが和らいで動かせるようになりました。ベッドから立ち上がり歩いてもらいましたが、歩行痛もかなり軽減。本人もびっくりですが、僕もびっくりです。

 もう一人は中学生の女の子。半年以上前に腰が痛くて来ていたのですが、それが再発したようです。検査結果では前回と同様腰椎部に問題があり、神経を圧迫している可能性もありそうです。ただしこれといった原因が見当たらない。身体がおかしくなるにはそれなりの理由が必ずあるわけで、中学生くらいでしたら、相当ハードなスポーツをしているか、重い荷物を持ち運んでいるか、何らかの具体的な理由があるはずですが、この子の場合はどうも見当たらないのです。
 おまけに今回は腰に治療を加えるとかえって痛みがひどくなってしまいました。うちのスタッフも思わぬ結果に少々戸惑っている様子でした。僕がもう一度検査をしてみると、確かにすごく痛がるのですが、足を持ち上げたときのある一定の角度に来たときだけのようです。通常このような検査で痛みが出る場合、痛み出したらそれ以降角度が強くなればなるほど痛みが増すはずです。ここがおかしい。腰に腫れも関節の動きに異常も見られるけれど、所見が一致していない。そこで、動作痛の出る股関節と同じ側の肩甲骨を探ってみるとかなり強い凝りがありました。股関節と肩甲骨は四足動物で考えると後ろ足と前足の関係です。二足歩行になった人間にもこの関係は残っています。少し痛いのですが、その凝りを手技でほぐしてみると足を持ち上げたときの痛みが和らぎました。どうやらこの子も腰以外のところの問題から来ている痛みのようでした。

 僕が面白いなと感じるのはこういう身体の奥深さに思いをはせる瞬間です。「なんで治らないんだろう」「なんで治るんだろう」どっちも僕にとっては不思議でしょうがない。
 いまうちでは、30人の患者さんがいらしたら30通りの治療をしています。患者さん全員その日の具合を聞いて、その日に合った治療を選択します。そうじゃないと身体に変化が生まれないからです。変化とはもちろんいい方向に向かってもらう変化です。そこを目指してスタッフ全員で診察して治療しています。そして、身体を治すと同時にその人の生活や生き方も楽しくなる。そんな治療院になりたいです。
 
三勝はり灸接骨院HP : http://www.3show-hari9.com/

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