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もうちょっと「命門」の話しを。
先週は漢方独自の概念「命門」についてお話ししました。 なんで急にあんな話を書き出したのかというと、診療中にした患者さんとの会話がきっかけです。そのなかで西洋医学の最先端の研究と元々東洋医学が唱えていた説がここに来て一致してきている話に及んだからです。 僕はこういう不思議な話が大好きなのでもう一話だけお付き合いください。 先週お話しした「命門」には、「陰陽」という身体の基本物質を作り出す機能...
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現在の東洋医学もその基礎は中国最古の医学書と言われる
現在の東洋医学の基礎は、中国最古の医学書と言われる『黄帝内経』に依拠しています。 その歴史は紀元前にさかのぼりますが、このころの本はまだ木簡や竹簡が主流でした。そのため字数にもかなりの制限があり、当然省略される文章も多く、初めて読むと全文暗号のような象徴的な文章になっています。 僕たち鍼灸師も学生時代にこの古典を学ばされるわけですが、現代医学も徹底的に学ばされるため、そこに象徴的...

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元気のメカニズム
今日は東洋医学が教える「元気のメカニズム」を超訳して解説したいと思います。 人間の元気は、元々持っているエネルギーと生活の中で得るエネルギーを掛け合わせて出しているハイブリッドパワーで出来ています。 元々のエネルギーを「原気(げんき)」と言い、生活の中で得るエネルギーを「宗気(そうき)」と言います。 「原気」は父母からもらったもので、有限です。 「宗気」は水や食べ物を消化して得たエネルギーと肺に...

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先天の原気と後天の原気
先週末、月一で開催されている漢方勉強会に参加し、とても面白いお話しを伺ってきました。 僕は先月から当院のはり灸の治療についてこの勉強会で発表しています。 日本のはり灸は中国から伝わってきたのですが、江戸時代、幕府の鎖国政策により日本独自の治療方法が確立されます。鍼の形状も刺入方法もこのときに今現在のものになりました。 うちのはり灸の治療方法も中国の古典をベースにしていますが、日本独自の解釈にな...

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こむら返りの対処法
とうとう梅雨が明けましたね。途端に猛暑襲来で、暑さが苦手な人には過酷な季節です。 僕はというと、暑さ大好きです。夏が好き。冷やしたトマトやスイカをバクバク食べるのが大好き。そのへんは子供の頃から全然進歩していません。子供のころ夏休みは毎日学校のプールか近所の公営プールに行って泳いで、家に帰ったらトマトやスイカや蒸してもらったとうもろこしをほお張って最高でした。 全然文化的じゃない僕の夏の話...